2012年12月27日木曜日

スイス・ローザンヌ 最終日

5月24日スイス・ローザンヌ最終日は、ローザンヌ市内の観光はもちろん、










MSI(Maison du Sport International)と呼ばれる、国際スポーツ連盟のメッカを訪れた。










国際オリンピック委員会、私がこれから行く大学院から歩いて行ける距離で、
国際スポーツ組織でも以下の連盟が入っている。

International federations
Currently the tenants [7] of the MSI, include these International Federations:
FITA International Archery Federation
IBAF International Baseball Federation
BWF Badminton World Federation (branch office)
FIBT International Bobsleigh and Tobogganing Federation
AIBA International Boxing Association
WBF World Bridge Federation
ICF International Canoe Federation
FICS International Federation of Sports Chiropractic
FIE Fédération Internationale d'Escrime
ISF International Softball Federation - European Office [8] [9]
FISA International Rowing Federation
WTF World Taekwondo Federation (branch office [10])

そのほか、スポーツ組織の協会であったり、スポーツマーケティング会社も多数入っており、
国際スポーツルールをローザンヌで決められていると言っても過言ではない、
効率的な場所で、来年、再度訪れるのを楽しみにしている。

そして、

そうこうしている内に、フライト時間も近づいてきたので、
ローザンヌからジュネーブ国際空港に向かった。

短い時間のスイス・ローザンヌ滞在となったが、自分が約1年間追い求めてきた目標を達成することができ、本当によかったと思っている。

但し、これはあくまでも1st stepをクリアしたに過ぎず、自分の夢を達成する為には、まだまだやらないといけないことが多い。

留学する来年の1月に向けて、今度は、日本でやるべき事を帰りの飛行機でまとめた。

もちろん、エコノミーシートで・・・




 

2012年12月26日水曜日

スイス・ローザンヌ  2日目

2012年5月23日、朝の8時、自分で設定した携帯アラームで目が覚めた。

いよいよ、大学院側との面談である。

アポイントメントは、大学院に12時集合で取ってある。

そして、面談後は、2012年12期生のクラスで授業見学の予定。

スポーツ産業に対する自分なりの課題設定・問題提起、そして、自分はこの大学院を卒業して、スポーツ産業で何をなし得たいのか?

スポーツ界のグローバルリーダーになりたい?

それでは、国際化とグローバル化の定義の違いは?

または、地方活性化と地域活性化の定義の違いは?

国際オリンピック委員会、オリンピックの歴史、文化?

スポーツ社会学を学んで何に役にたてたいのか?

そんなことが頭をグルグル回っていた。

結局、物事を定義づけできなければ、うまく相手に伝えることもできないし、
相手を説得することもできない。

すなわち、今まで自分が日本のスポーツ産業にいて、何も学んでいないということになる。

だから、私は物事の定義づけに非常にこだわっている。

ローザンヌ駅の近くのホテルから大学院があるESPL駅に向かうこと約20分、
無事に到着。

綺麗な女性スタッフに誘導され、いざ大学院の事務局長様と面談。

あれこれ予想していた事を聞かれ、そして、予定通り答え、面談はあっさり終了。

あれって?と思っていたら、すぐに大学院のクラスに案内された。

スタッフから2012年12期生のクラスメイト35名に対して、私が紹介され、そして、自分で自己紹介も行った。

授業が終わるとすかさず、先輩方から質問攻め。

欧米のこのノリの良さと人見知りの無さは本当にすごいと思うし、
正直、こういうノリが大好きだ。

「おー、転校生とはこんな感じなのか??」

と思いながらすぐにクラスに溶け込むことができた。

しかし、一つだけ残念なのは、最後まで同じアジア人である、中国と韓国の先輩方が遠目から見てる感じで、全然話かけられる気配がなかった。

仕方がないので、私の方から話に行くことにした。

こういうアジア人は多いし、仕方がないと思っていたが、実際、目のあたりにすると残念に思えて仕方がない。

アジア人として大事な部分は残すべきだと思うが、積極的に話かける努力はするべきだと思う。
しかも同じアジア人が来てるんですから・・・・・

でも、逆にその点が、非常に勉強になったし、来年のクラスでは、私はアジア人として、
積極的にクラスメイトに声をかけていきたいと強く思った。

そして、そういう事をあれこれ考えている内に面談も授業見学も終了、みんなでランチを食べ、再度、ホテルに帰り、ボーっとしているとこと3時間、1通のメールが・・・・

Dear Takuya,
I am very happy to inform you that your candidature to the 2013 intake of the AISTS Master of Advanced Studies (MSA) in Sport Administration and Technology (MSA) has been accepted.

眠気が一気に覚めたのを覚えている。思わずガッツポーズ。

しかし、こんな早く合否の連絡をくれるのなら、どうして面談の時にでも、授業が終わってからのランチのタイミングでわざわざ遠いところから来ているのに直接言ってくれなかったんだろう?

と思っていたら、そういえば3時間前のニュースを思い出した。

「5月23日、カナダ・ケベックで東京が2020年五輪開催地として1次選考を通過」

その時は、まったく意識をしていなかったが、「なるほどな」と思った。
自分は日本人としてしっかり見極められていたのだなっと・・・

その後は、ローザンヌのバーで現地の誰だかわかない人と祝杯、
夜遅くまで盛り上がっていたのは言うまでもないが・・・・

そうして、ローザンヌの2日目は、激動の1日となったのである。

2012年12月25日火曜日

スイス・ローザンヌ 1日目

2012年5月末、関空発・フランクフルト経由でスイス・ローザンヌへ向かった。

出発前、奇跡が起こった。

な、なんと、エコノミークラスで予約していたのが、現在、エコノミー満員の為、
ビジネスクラスへのアップグレードを格安の値段で変更してくれるというありがたいお話を頂き、
迷うこともなく即答でOKをした。遅く行った甲斐があったと思う。

思い起こせば、2012年の運のツキはここから上昇していったと、2012年12月に振り返ってみれば思うのである。

さて、いざ、ジュネーブ国際空港に到着し、特急列車に揺られること約40分、要約、ローザンヌ(オリンピック都市)に到着したのである。










肝心の気候はというと、思ったより全然寒くなく、日本と同じぐらいの涼しさを感じ、非常にすがすがしい、晴れやかな気分だったのを覚えている。

到着し、ホテルへチェックイン、翌日の面談及び授業・施設見学に向け、レストランで明日の作戦を練る。

何を話すべきなのか?どう自分をアピールするべきなのか?自分の英語力は信頼されるのか?
大学院側と直接会う分、ごまかしがきかないのは事実である。

しかし、一方で、まだ合否をもらっていない状態で、冷静に考えれば最後のアピールチャンスだ。

そんなことをずっと考えていると、予想と全然違うナポリタンがでてきたり、

こんなのがでてくる↓










ビールを飲んでも全く酔わず。

リラックスできないので、諦めホテルに帰り、明日に備えるためすぐに寝ることにした。

長時間で疲れているのか、明日の面談に向けて緊張しているのか、
落ち着きのない形で1日目は終了した。



2012年12月24日月曜日

電話インタビュー

電話インタビューは、確か2012年の4月頃だったと思う・・・・

もちろん、英語で。

電話インタビューの利点として、自分の考えを予めまとめておき、
ポイントを書いた大きな画用紙を壁に貼って、電話で対応ができる点である。

つまり、事前の準備をしっかりすれば、自分の言いたいストーリーを的確に話すことができるのである。

事前に時間を調整し、確か夜の21時から開始。

30分程度で終わると最初に言われてが、終わってみれば夜の22時過ぎで1時間以上も電話で話をしていた事になる。

以下、質問された事項だ。

・自己紹介
・志望動機の確認
・卒業後、どこで働きたいのか?事前にコンタクトを取っている会社・組織は?
・世界のスポーツ産業の問題点(あなたの経験をもとに意見を聞かせてください)
・オリンピックの歴史・文化を学ぶことの意味は?
・卒業生と何人コンタクト取ったか?なぜ、その人と繋がっているのか?
・何か質問はありますか?

実は後程、大学院事務局の方から言われたことだが、
一番重要な質問は、「何か質問ありますか?」だったみたい。

理由として、
一つ目は、「質問の数」で、どれだけaists mastering sportに関心があるのかわかるということ。
二つ目は、「質問の質」で、どれだけスポーツ産業に長く関わって、日々疑問に感じて、問題提起を行い、スポーツ産業を変えようという強い意志があるのかがかわかるということ。

つまり、相手側とのコンセンサスを考える上で、的外れな質問というのは、ヨーロッパ最前線のスポーツ関係者が重要だと思っていないことになるし、的確な質問というのは、彼らがタイムリーに今、解決しないと思っている問題点である。

そういう事を、電話インタビューで終わった後、家の近くの温泉に入りながら振り返っていた。

最後に、もし時間があれば、スイス・ローザンヌに「大学院の見学」に来ないかと言われ、
「即答で行きます!」と答えた。

ということで、「合格するかもわからない大学院」の見学に行く為、
翌月、スイス・ローザンヌへ旅発つのでした・・・・・


Essay

Essayについて・・・

Essayを書いているときには思わなかったが、今思えば電話インタビュー時の質問は、このEssayを元にして問いかけられてたということ。

つまり、何が言いたいかというと、Essayはかなりの時間を考えて作成したほうがいいのである。

それが、「自分自身の軸になる」という思いを持って。

そして、もう一つ、さらに充実したEssayにするため、言い回し、単語・文法の使い方は、改めて英語学校のネィティブの先生にチェックをしてもらうことを強くすすめる。

ネィティブの友達ではなくて、経験のある先生にするべきだと・・・・
※ここは、お金を使うところである。

Essayの内容は、前述しているのでここでは触れないでおきたい。

IELTS攻略法

約半年間かけてIELTSを集中的に勉強した結果、感じたことがある。

結局、「本質的な英語力」を伸ばすためには、ボキャブラリーと英熟語を徹底的に覚え、そして、さらに重要なことは、覚えたそれを使いこなせないといけないということ。

つまり、Inputで終わりではなく、SpeakingとWritingの2セクションでどれだけOutputをスムーズに行えるかである。

特にIELTSのSpeakingセクションでは、アカデミックな単語と英熟語をどれだけ使いこなせてアピールできるかが大事と散々、英語塾の先生に指導された。

ここで、以上のような成果を出すための参考書を紹介しておきたい。

※やっちゃいけないのは、基礎と過去問を同時並行すること。
  まずは、1stステップとして、単語と英熟語を完璧にしたい。

 
 


以上を完璧にできたら、過去問をこなしていくのが一番。
ちなみに私は、以下のシリーズを1~8までの8冊を何十回と繰り返してやりました。


                            










そして、強化分野を徹底的に重点を置く。テスト前の2週間は特に力を入れました。
ちなみに、私の場合、writingでした。













以上を徹底したら目標点には少なからず近づくはずです。
















TOEFLの時期も入れ、約1年間でノート・参考書・新聞がここまで貯まりました。
また、同じ事をもう一度しろと言われても、絶対にできないと思います。





IELTSとTOEFLについて

ここでよく比較される大学院留学に必要とされる2つの英語能力テストについて触れておきたい。

一般に言われている情報はどこかのサイトに行けば必ず載っているので、ここではあくまでも私の経験で感じた事、個人的主観で比較したい。

まず、はっきり言えるのは両方を受けてみた方が良いという事。
※合う・合わないの問題がるので

IELTSとTOEFLは、テストの形式こそ似ていますが(Reading, Listeing, Writing, Speaking)の4部門の構成で成り立っている事、あえて違いを言うとSpeakingに対人とやるか=IELTS、対コンピューターでやるか=TOEFLの違いかと。

それでは、何が全然違うかというと、問題の内容である。

イメージとして、IELTSはReadingにしても、Listeningにしても、一般的な常識問題及びそこまで専門知識を必要としない科学の問題、歴史ができることが多かったが、

TOEFLはまったく違う。科学・生物・歴史と結構深い内容が頻繁に出てくるのである。

そうすると何が違ってくるかというと、覚えるボキャブラリーが違ってくる。

従って、TOEFLはかなり専門的なボキャブラリーを覚えないと高得点は狙えない。だから、理数系出身の方には、TOEFLのほうがやりやすいと思う。

しかし、残念ながら私は理数系出身者でもないので、TOEFLをやめ、IELTSに集中することにした。※TOEFLもある程度は受けたが、より高得点を狙うためにIELTS受験を決断した。

そして、なんとか基準点をクリアーしたが、個人的には、IELTSに変えてよかったと思っている。



2012年12月23日日曜日

入学条件

今回は、aists mastering sportに入学する為には、何を準備しないといけないのかを説明します。

私自身、日本人で卒業された方がごくわずかで情報収集をするのにかなりの時間を費やしました・・・・

①パスポート写真

②パスポートのコピー

③CV(履歴書)

④2枚の推薦状
※私の場合は、1枚目は、会社の元上司。
          2枚目は、お世話になっているスポーツ関係者の恩師に書いて頂きました。

 できれば、スポーツに関係のある方で、自分自身の強み・弱みを把握してくださり、そして、世界及び日本のスポーツ界に影響力がある人が好ましいと思います。

⑤大学卒業・成績証明書
※GPA 3.0以上は尚好ましいです。

⑥TOEFL IBT 80点以上、IELTS 6.5以上

⑦志望動機(エッセイ)
  • What do you consider to be the key problems facing sport today?

  • What are your motivations for applying to the MSA Master?

  • Where and in which sector of activity do you intend to work after obtaining your Master's degree?   
  • Make note of any sports organisations/companies that you are in close contact with / are planning   to work.
  • How do you plan to finance your course fees and living costs during the duration of the course  
  • (one year)?

    以上が主な準備物になります。

    ここでのポイントは、いかにアプリケーションを出す前にスポーツ界に関わっているかが見られているということです。

    推薦状も志望動機も、日本のスポーツ界で何をしてきたのか?そして、その動きを通して、何を得て、何に疑問を感じて、何を問題と捉えているのか?そして、卒業したらスポーツ界で何をしたいのか?

    以上の本質がインタビューでも問われたのは言うまでもありませんが、日々、日本のスポーツ界と自分自身とのリンクを考えているのかが大事になってきます。





    2012年12月21日金曜日

    aists mastering sportについて

    今回は、aists mastering sportについて紹介したいと思います。



     2000年に設立されたこのプログラムは、スイスのローザンヌにあるaists (International Academy of Sports Science and Technology)という学校のスポーツ経営学の修士プログラムです。

    aists はIOC (国際オリンピック委員会)、IMDビジネススクール、スイス連邦工科大学ローザンヌ校、ジュネーブ大学、ローザンヌ大学、ローザンヌ市、ヴォー州などによって共同設立された学校です。


     

    カリキュラム自体は経営学と経済、テクノロジー、法律、社会学と医学の5つに分かれており、スポーツの現場における様々な分野が幅広く学べるのが特徴です。

    2012年12月、aists mastering sport 10周年記念&卒業式が行われ、総勢300名以上の卒業生を輩出しております。

    同窓会も頻繁に行われているみたいで、今年は2012年ロンドン五輪会場で行われたと聞いています。

    数多くの先輩方が、IOC及び各IF(International Federation)に就職しており、そのネットワークは貴重なものだと、インタビュー時に大学院側から説明されました。

    具体的なスケジュールとして、

    1月 - 8月上旬:フルタイム
    レクチャー、ケーススタディ、チームプロジェクト、リサーチペーパー

    9月 - 12月:インターンなどの実務経験

    来年は、世界25か国から40名の優秀な同志(スポーツ関係者)が集結する予定で、私も非常に楽しみにしております。


    ご挨拶

    はじめまして、塚本拓也と申します。

    2013年1月7日より、スイス・ローザンヌにあるIOC(国際オリンピック委員会)公認のスポーツマネジメント大学院へ進学する事になりました。

    2013年9月7日は、皆様もご存知の通り2020年夏季五輪開催国がアルゼンチン・ブエノスアイレスで決まります。

    そうした中で、ヨーロッパの情勢を肌で感じることができる事を幸せだと思いつつ、
    日本にいる同志(日本のスポーツ未成熟産業を成熟産業へ変換するという志がある方)にもできる限り、情報を共有したいと思い、ブログを開設しました。

    そして、この場を通して、少しでも多くの方と情報交換・意見交換ができれば幸いです。

    何卒宜しくお願い致します。

    2012年12月21日
    塚本拓也