2013年1月22日火曜日

「欧州スポーツ文化・歴史」を勉強する理由

IOCが中心となって設立した大学院、aists mastering sport の授業も慌ただしく二週間が過ぎた。
正直、本当に勉強しかしていない・・・・・
というか、勉強しかする余裕がなかったという表現の方が正しいのかもしれない。

ようやく訪れた平穏なうちに、二週間を振り返っておきたい。

この二週間、授業の具体名を挙げると、
「Olympic Movement」
「Olympic Marketing」
「Old and New actors of the sports world」
「Sports Economy」
「Legal Entities in Sport」など。

先生は、Prof. Jaen-Loup Chappelet, IDHEAP
なんと、1972年以降のすべての夏・冬のオリンピック大会に携わられている実践経験豊富の教授である。(88年のSeoul、88年のCalgaryを除く) 非常に優しい方で、生徒からも大人気。













※Olympic Marketing の著者でもある。

さて、肝心の内容であるが、
授業では調べたらわかる内容にはほとんど触れず、情報を収集した中から「あなたならはどう考えるか?」という発展的な形で議論になることが多い。

例えば、「オリンピック・ムーブメントという概念は、これまでのスポーツ文化・歴史を考えた上で、
      21世紀にも生き残るのか?」

オリンピック・ムーブメントとは「オリンピズムとその諸価値に従いスポーツを実践することを通じて若者を教育し、平和でよりよい世界の建設に貢献することを目的とした活動」と定義されている。

オリンピックは、五輪マークをもとに世界の平和象徴というブランディングに成功し、ユース年代の教育という観点からユースオリンピックも2010年よりスタートしている。

一見、「オリンピックムーブメント」という概念は成功しているかのように見えるが・・・・

しかし、一方で、1999年のソルトレーク五輪招致レース中に起こったのIOC委員賄賂事件を始め、オリンピックの商業主義(莫大な放映権)、そして、2012年ロンドンオリンピック開催中、「五輪停戦」という概念を無視したシリア内戦の勃発という、きわめつけは「自転車:アームストロング選手のドーピング問題」の要因となった「勝利至上主義(勝つことがすべて)」というオリンピックムーブメントに反する問題も多々起こっている。

外部環境が日々スピーディーに変化する中、どうあなたは判断するかということ。

これが来週のテストのお題になる。

「欧州のスポーツ文化・歴史」を勉強するにあたり、学べば学ぶほど一つ一つの細かな点に歴史や由来がある事に気づかされるし、

なぜ、オリンピック・ムーブメントは始まったのか?
なぜ、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)は設立されたのか?
なぜ、当初は、オリンピック競技大会に女性の参加が認められなかったのか?

以上の「欧州のスポーツ文化・歴史」がわかっていないと答えを導き出すことはできないのである。

改めて、「欧州のスポーツ文化・歴史」を勉強する必要性を考えさせられた二週間であった。