2013年3月17日日曜日

「オリンピックの世界最大イベント化」に貢献した男













 
 AISTS Open Module」と言われる、スポーツ関係者達との合同セッションである講義を1週間受けてきた。

  今回のテーマは、「マーケティングとスポンサーシップ」である。主な内容として、「スポンサーシップの評価」、「顧客生涯価値の算出方法」、「マーケティングプラン」、「アンブッシュマーケティング」等々。このプログラムの特徴は、「世界のスポーツ産業」の第一線で働いている、もしくは、働いていた講師を招いている所にあると思う。
  
 1週間の講義でオリンピックに様々な形で携わる「マーケティング担当者の経験」について学んだ。その中でも、最も印象に残っているのは下記の3点のテーマである。

  1.オリンピックスポンサーである「OMEGA」の観点からの「スポンサーシップの評
   価」について

  2.FIVB(国際バレーボール連盟の「マーケティングプラン」について

  3.IOCのオリンピック開催に向けての優先事項、そして、2020年の開催立候補都市
   について」

  まず、1つ目は、「スポンサーシップの評価」、オリンピックスポンサーである「OMEGA」の担当者がどうオリンピックを評価しているか、そして、同様のプロゴルフツアーにもスポンサードをしているため、2016年のリオジャネイロから正式種目になる「ゴルフ競技」とどう差別化を図るかが話の中心になった。

  そして、2つ目は、週の始まりの月曜日に「将来的に、イベントオペレーションと商業化の観点から、FIVBはどのようなマーケティングプランを作るべきか?」についてグループプレゼンしなさいとうお題を頂き、8つのチームに分かれプレゼンの準備をしてきた。そして、最終日の金曜日には、FIVBの職員(大学院の卒業生)が来てくださり、「マーケティングプラン」の講義と同時に私達のプレゼンテーションの対して具体的なフィードバックを頂いた。当日は、FIVB職員も常に新しいアイデアを考えている様子もあり、私達のプレゼンテーションも興味深く聞いて頂き、議論は具体的な話に及んだ。非常に相乗効果のある内容のプログラムになったと思う。

 


  

  

  







  そして、講義の最後には、国際オリンピック委員会(IOC)のマーケティング部長を約20年務め、テレビ放映権料やスポンサー料の収入の拡大を図ったマイケル・ペイン氏が登場。サマランチ元会長の右腕と言われた人物である。彼は、現在、「イスタンブール招致チーム」のコンサルタントとして活躍しており、しかも、聞いた話によると、2012年のロンドン、2016年のリオジャネイロの招致成功に大きく貢献したとされている。

同時に彼は、現在のIOCが今後のオリンピック開催に向けて最も力を注いでいる優先事項についても語ってくれた。彼によると、

1. 若い世代がスマートフォン・ゲームに依存している時代からどのようにスポーツに参加してくれる時代を作り上げるか

2. オリンピック開催のオペレーションコストをどのように抑えるか

3. オリンピック開催後の遺産をどのように効果的に継続させるか

 (White elephantをどのように無くすか)

4. 開催都市でのチケット問題をどのように解決するか

5.次期会長選挙=2020年開催都市決定にも少なからず影響すると言及した。

  そして、私の「2020年開催立候補都市をどのように評価するのか?」の質問に関して、彼は、各都市の弱点を中心に丁寧に説明してくれた。彼は、東京の一番の弱みは、オリンピック開催のメッセージが弱い事。日本の誰1人とも明確に答えられていないと説明。

  一方で、イスタンブールの弱みとして、2014年のソチ、2016年のリオジャネイロの準備遅れにIOCは頭を悩ませており、その可能性があるイスタンブールの追加はIOCにとって、さらに頭痛の種になり、これをどう解決するかに現在彼は尽力しているとの事。そして、マドリードは、財政問題である。

  今、現在、世界中が注目する話を各担当者から話を聞けたことは非常に有意義であった。これらの講義を通して、多くの情報をインプットできる環境にいるが、いつかは、これらの学びをアウトプットできる環境に身を投じ、「日本のスポーツ産業」に貢献したいと強く思った。

  次の月曜日には、「マーケティング」のテストもあり、もう1度、今週学んだ事を、週末を生かして復習したい。

 
 
 
マイケル・ペイン氏 執筆本
マイケル・ペイン氏よりサインを頂きました